2021/01/09 17:46

最近爆発的拡大を見せている新型コロナウイルスですが、ニュースではよく「市中感染」という言葉を耳にします。


「市中感染」と聞くと、街中を歩いているだけで感染してしまうような印象を抱かれる方も多いのではないでしょうか。

ウイルス感染は大きく分けて3つの感染経路があると考えられています。

接触感染
 飛沫感染
 エアロゾル感染≒空気感染

飛沫感染はマスクをするなどして感染予防を十分に出来ている人が多いですが、接触感染に関する予防措置についての話題はニュースで取り上げられる機会が減ってきたように感じます。

色々な場所の出入り口にはアルコール液が設置されていますが、逆にそれで安心して手洗いがおろそかになっていたり、そもそも消毒の仕方が間違っているという人も多くいます。

皆さんは消毒液を手に散布して、その後どうしていますか?

スーパーの入り口などで観察してみると、手のひらに吹きかけて、ゴシゴシ、という人が結構います。

消毒液は、特に指先にしっかりと揉みこむことが重要です。人は知らず知らずのうちに、1時間に平均23回ほど目、鼻、口に触れているというデータがあります。手のひらで顔に触れるよりも、指先で触れることの方が圧倒的に多いですよね。

改めて、普段の手指の消毒手順を確認してみましょう。


消毒方法による出来栄えの違いデータもありますので参考になさってくださいね。


飛沫感染やエアロゾル感染は、マスクをして密を避けるという以外に身の守りようがありませんが、手指洗浄、消毒はもう少し個々で努力することができる部分ではないでしょうか。

ドアノブや机、買い物カゴやエレベーターのボタンやエスカレーターの手すりなど、全ての部分に触れるたびに手指を洗浄、消毒するのは現実的ではないかもしれませんが、持ち運び式の消毒液を用意しておき、気付くたびに消毒するなどすれば、少なくとも自分の手指を介しての感染確率は少なくなるはずです。

特に、新型コロナウイルスは無症状の人が多いと言われますが、咳などの症状が出ていないからといってその人がウイルス感染者ではないということにはなりません。だからこそ無症状の感染者を介して感染が広がっていると考えられているのです。飛沫感染はマスクや密を避けることで防ぎ、感染者と同じものに触れることで自分の手に移ったウイルスは手洗い、消毒などで洗い流して自分の体内に入ることを防いで行かなくてはいけません。

これらの感染症予防対策に加えて、日頃から自分の免疫力を高めておくことも大切です。

睡眠、適度な運動、腸内環境を整える食生活、ストレスを溜めないなど、基本的だけど重要なことです。(実際全てを完璧にというのはなかなか難しいですが・・・。)

ある意味、『本来の人間らしい生活をする』ということが、鍵となるのかもしれませんね。